さて、夜が明けて、御蔵島近辺から、船べりで探鳥です。まずは、ミナミハンドウイルカ※の群れ。鳥のほうは、オオミズナギドリがほとんどですが、クロアシアホウドリに出会いました。八丈小島で営巣が確認されたようですが、増えてくれるといいですね。
さて、島内での探鳥はしないのですが、それでも、八丈島の底土港でも堤防近辺を探してみます。同行者は、イソシギやチュウシャクシギ見つけたのですが、見損ねました。それでも、メダイチドリを見つけました。
待合所前の芝生のスミレの類やフデリンドウを眺めていると、出航でした。八丈島をでても、相変わらず、オオミズナギドリが続きます。一体、どれほどいるのでしょう?
さて、お目当てのアホウドリは、三宅島をでたころからさかんに姿を見せるようになり、色々な年代の姿をみることができました。
まず、ごく若い鳥です。
次は、やや若い鳥ですが、着水して、魚を捕まえていました。
若い鳥は、全体に白色部分が広がっています。よく見ると、右足にアルミ環がついているような気もします。
さて、最後は、成鳥です。10歳以上といわれますが、個体差や♂♀の違いもあるようです。とても、優雅で綺麗です。
このほか、上下の尾筒が白いタイプのクロアシアホウドリ、カンムリウミスズメをみることができました。アカアシミズナギドリと思われる個体もいましたが、写真では黒っぽいだけでライファーにするのはちょっと、ということで、次の機会に期待することにします。
結局、コアホウドリは残念ながらでませんでしたが、アホウドリ、クロアシアホウドリはそれぞれ、十数体づつ姿をみせてくれて、良かったです。
【観察した野鳥】 クロアシアホウドリ、アホウドリ、オオミズナギドリ、ウミウ、ダイサギ、メダイチドリ、ウミネコ、カンムリウミスズメ、トビ、ハシブトガラス、ツバメ、ウグイス、イソヒヨドリ、スズメ 14種
Year List +5種(クロアシアホウドリ、アホウドリ、オオミズナギドリ、メダイチドリ、カンムリウミスズメ)で、154種
※ミナミハンドウイルカの呼称
御蔵島近辺のイルカは、2002年、ハンドウイルカとは別種のミナミハンドウイルカと判明したそうです。さて、呼称については、「ハンドウ」とするものと「バンドウ」とするものが混在しており、提唱者の関係からでしょうか、水族館系では「バンドウ」と呼称されているようですが、先に呼ばれていたのは、「ハンドウ」で、こちらが標準的な呼称とされるようです。
漢字表記については、「ハンドウ」については、半道、「バンドウ」については坂東とされています。
由来については、歌舞伎の半道敵の笑い顔から、クジラとイルカの中間的な大きさから、中途半端の意、さらにクジラの仲間のゴンドウ類(巨頭)の半分位という説もあるようですが、これだと、「半頭」になってしまいそうですね。
なお、「坂東」については、定かでないようです。
ここでは、標準的な名前ということで「ミナミハンドウイルカ」としておきます。
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