2013/06/09

根室・釧路(4)

 4日目。今日は、温根内(おんねない)ビジターセンターが主催の「春の風と語ろう・・・春の湿原ハイク」に参加。
 その前に、朝早く起きて、4時過ぎには、ペンションのまわりを一回り、朝から、センダイムシクイが囀っています。すぐそばに巣があるのか、逃げません。樹のうえでは、ベニマシコ。ベニマシコも囀るのですね。オオジシギも4,5羽が縄張り争い?ノビタキやノゴマの綺麗な声も聞こえますが、他を圧するように、テッペンカケタカと鳴いているのは、昨日の探鳥会で教えてもらったエゾセンニュウのようです。藪の中を動きながら鳴いているようで、目を凝らしても見えません。

   
 林の中では、「ヒーキーツ」の声、斜面の樹の根元で巣作りをしているようで、2羽が巣材も加えて何度も出入りしていました。エゾムシクイをやっと見ることができました。

  

 少し時間もあるので、さらに足を伸ばして、車で、塘路湖のサルボ展望台へ、アオチドリ(ネムロチドリ)やクルマバツクバネソウが見られました。そろそろ、お腹が空いたのでペンションに戻ります。

  

 さて、洋風の朝食をいただき、美味しいコーヒーを楽しんで出発です。
 茅沼から塘路湖にゆき、湿原内の未舗装の道路を通って、湿原の反対側の温根内へ。なかなか素敵な風景です。さらに、牧場をでは、ドサンコの親子。良い天気で、阿寒富士や雌阿寒岳、雄阿寒岳もきれいです。 

  

 温根内のビジターセンターでは、昨日も取材していた、北海道新聞のクルーにまた出会いました。今日の講師は、釧路湿原ボランティアレンジャーで釧路短期大学教授の大西栄一さん。湿原の成り立ちなども含めて熱心にお話をしていただきました。

 

 印象に残ったのはヤチマナコ(谷地眼)です。湿原内の底なし沼で、用意の竹竿がすっかりもぐってしまうほどで、深さは3~4mもあるそうです。

 湿原の花は、ヒメカイウ、ハナタネツケバナ、クロミノウグイスカグラ、エゾイソツツジ、ヒメシャクナゲなどなど。センターの方がとって見せてくれたタヌキモも面白かったです。丸いつぶつぶは捕虫のうです。

 
  

 トンボは、乱舞するヨツボシトンボのほか、キタイトトンボをみることができました。(♂と♀)

  

 湿原は見渡す限り広がって、雄大な風景となっていました。全部はみきれないで、高層湿原ルートの途中で戻って、中央横断ルートから鶴居軌道敷へ。途中で、オオヤマフスマやコケイランも見ることができました。



  

 途中の鶴居村で昼食をとって、また、湿原の中の砂利道をゆくと、タンチョウに出会いました。タンチョウは、ニホンザリガニを捕まえて、鋏をとって、お食事をしているところです。よくみると、鋏が残っています。

  

 さらに、コヨシキリを見て、塘路駅へ。電車に乗って見たかったのですが、数時間に1本で断念。駅前で、ベカンベ(ヒシの実)入りいももちを食べて、今日はおしまい。

  

 ペンションの強塩泉は、塩辛いのですが、ゆっくりできて最高です。夕食後、記念に、茅沼駅の写真と、夕陽に浮かぶ、阿寒富士や雌阿寒岳を撮って見ました。もう、明日で終わりなのです。

  



【見聞きした鳥たち】
ヨシガモ、キジバト、アマサギ、アオサギ、タンチョウ、ツツドリ、カッコウ、オオジシギ、トビ、オジロワシ、アカゲラ、モズ、ミヤマカケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ウグイス、エゾムシクイ、センダイムシクイ、エゾセンニュウ、
コヨシキリ、ムクドリ、ノゴマ、ノビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ベニマシコ、オオジュリン



 



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