2009/11/29

雪入ふれあいの里 21.11.28(土)

 今日は、雪入ふれあいの里公園の「雪入の石を調べてみよう」という自然教室に参加。



 講師は、自然公園指導員の矢野徳也さんでした。やさしい語り口で、子どもにも分かるように説明されていましたが、内容は盛りだくさんでした。



 二つの岩石が分かればよいとのことでした。ひとつは、花崗岩、もう一つは変成岩(ホルムヘルス)だそうです。



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左は花崗岩(黒く見えるのは電気石)     右は変成岩(黒く見えるのは菫青石)


 中生代中頃(2億から1億5千万年前)に、深い海底に堆積してできた泥岩や砂岩の層に、いまから6千5百万年前ごろ、花崗岩マグマが入り込み、マグマの熱で、泥岩や砂岩が変成を受け、ホルンヘルスと呼ばれる硬い岩石に変わったそうです。



 花崗岩は、含有する鉱物の粒子が大きく、かつ、熱膨張率が異なるため風化しやすいそうで、このため、山は削られて低くなってしまうのですが、ホルンヘルスの方が硬いので、雪入山として残ってきたのだそうです。なお、筑波山は更に硬い斑レイ岩でできているので、高い山頂として残ったものだそうです。



参考 茨城県かすみがうら市雪入の岩石



さて、観察会では、花崗岩が風化して手でも砕ける様子、含有鉱物である、雲母、石英、長石や電気石(トルマリン)、柘榴石の小さな結晶などを観察しました。最後に白雲母の切片を3Dステレオスコープで観察して、その厚さにより、虹色だったり、青だったりするのに驚きました。



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左上は白雲母、左下は石英、右は長石


雪入ふれあいの里公園ネイチャーセンターのホームページは こちら





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