やっと晴れましたが、竜巻注意報もでています。
子どもから、酔狂といわれながら、夫婦で雨の筑波山へ
ケーブルカーの乗り場には、人が集まっていません。やっぱり中止だったのかなと思っていたら、集合時間には、やはり物好きな人たちが続々参集。
ビジターセンターで、雨の日に見られるカタツムリの仲間などの説明を受けて、自然研究路へ。写真は、筑波山など限定的にみられる種だそうです。名前は・・・・。案の定、忘れてしまいました。
多く見られたのは、ヤマキサゴ、これは、カタツムリとは別な仲間の陸貝で、蓋を持っていて、角の下に可愛い目が見られます。
カタツムリの仲間は、ヤマナメクジの幼生、キセルガイの類(3cmほど)
雨の観察会では、思いがけずに、たくさんカメムシ類を見ることができました。
チャバネアオカメムシ、エサキモンキツノカメムシ、キバラヘリカメムシ、ヒメハサミツノカメムシ、アオモンツノカメムシなど。特に、ヒメハサミツノカメムシは初見でした。
このほか、トビイロツノゼミやエゾハルゼミの幼生もカメムシの仲間です。エゾハルゼミの幼虫は午後過ぎに見かけたのですが、濡れた看板の柱を登っていました。しっかり足場を確保しないと羽化できないのですが、どうなるのでしょう。
このほか、初見のクロサナエ、不明な甲虫など、収獲はたっぷり、雨の観察会も捨てたものではありません。
牛久沼近辺の湿地では、外来生物が増えています。一体、どこの国にきてしまったのでしょう。
湿地で白い花をつけているのは、キンギョモなどとして有名なハゴロモモです。北アメリカ原産ですが、外来生物法で要注意外来生物に指定されています。
土浦市の乙戸沼でも繁殖して、ハグロトンボやショウジョウトンボなど、藻に卵を産むトンボにとっては、格好の繁殖場所になっていました。乙戸沼では、釣りファンのために、スイレンなどの水草とともに、撤去されていますが、痛し痒しでした。
さらに、特定外来生物に指定されている、やはり北アメリ原産のウシガエルや、要注意外来生物に指定されている、アメリカおよび南米大陸北西部原産のアカミミガメ(ミシシッピアカミミガメ)も生息しています。
土手沿いには、地中海沿岸原産で要注意外来生物に指定されているヤセウツボ(ハマウツボ科)も見られ、そばにムラサキツメクサ(赤ツメクサ、これも外来生物)がみられるので、これに寄生しているのでしょう。
ハゴロモモは、観賞用に、ウシガエルは食用に、アカミミガメはペットとして、ヤセウツボは牧草に紛れて、持ち込まれています。駆除や撤去はとても困難で、頭が痛いことです。
粘菌の観察会だったのですが、好天気が続き、さっぱり見つかりません。梅雨に入って数日後に、落ち葉の上、梅雨が終わったころ、落ちている木の枝を探すと、落ち葉の中にいた粘菌が胞子をつくるので、葉の上や枝の上に移動しているのが見れるかもしれません、とのことでした。
それでも、ツノホコリの類が2種ほど。ツノは鹿の角がイメージされていて、枝分かれをしているのですが、エダナシツノホコリというのもみかけるそうです。